リハビリテーションのご案内

リハビリテーション

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の合計約80名で、外来リハビリテーション、入院リハビリテーション、訪問リハビリテーションを実施しています。


理学療法士(PT)

理学療法士(以下、PT)は足に特化したリハビリテーションを行うなどの機能障害に対してだけでなく、ベッド上での寝返りや起き上がり、座位などの姿勢保持機能へのアプローチや、車いすへ安全に移れるか、車いすの方向転換、歩行などの基本動作、耐久性の評価を行い、運動療法・物理療法を行います。
下肢の装具は早期に着手し、患者さんの生活支援を促進できるように関わります。

PTは、動作能力を評価し院内の安静度を上げる提案を行うことをしています。
移動方法を決定するPTの役割はとても大きく日常生活や日常生活に関連した活動を支援するための骨格とも言えます。
当院のPTは、積極的に外部勉強会に参加して最新の知識を得てリハビリテーション科に還元をしています。
専門や認定、各々の興味関心のあることを研究していくSIG活動(Special Interesting Group)も行っています。

作業療法士(OT)

作業療法における「作業」とは、家事・仕事・趣味活動のように、「その人らしさ」を再獲得するすべてを指します。
患者さんと面接を行い日常生活、社会生活で必要な動作を把握し、主に作業を通じての訓練を行います。
日常生活活動の支援では、食事・ひげそりや手洗い・着替え・入浴・排泄などの生活の基本となる動作の獲得や、在宅シミュレーション棟を用いた実践訓練を行います。
手すりの設置や福祉用具の選定などを積極的に評価し、具体的なサービスの利用を提案します。
買い物を含めた調理訓練をはじめ、掃除・洗濯・外出など患者さんが一連の流れで実施できるかを評価・訓練していきます。

当院では作業療法士が生活のコーディネーターとして看護師や他職種と連携し、患者さんのその人らしさ支援を行っています。
活動・参加・認知・情緒に焦点を当てて患者さんの主体的な活動の獲得を目指しています。

言語聴覚士(ST)

言語聴覚士(ST)は、ことばの障害、発声や構音の障害、コミュニケーション能力の低下について、客観的な評価を行い、訓練を行います。
また、摂食・嚥下(飲み込み)の評価とアプローチも行います。
高次脳機能障害を生活背景も踏まえて本人の認知能力として捉えていくことで行動観察もアセスメントできるためPT/OTへの情報共有でSTが日常生活について話すことも少なくありません。
見えない、理解されづらい病気として、わかりやすく説明することも意識しています。
自宅に戻られる前から患者さんの病態への理解を深めて退院時に不足なく、理解できるような聞き取りもしています。

チームの中でのSTは、食事へのアプローチや嚥下、高次脳機能障害などPT/OTとは別視点になることが多いです。
病棟単位で職種が協働しているので、STの情報は貴重で、すぐに情報発信をしています。

在宅シミュレーション棟

リハビリテーション病院だからこそバリアあり

リハビリテーション専門病院は患者さんが退院されてからのことを第一に考えなければなりません。
患者さんが「退院してから、初めて経験する動作」が無いように、段差や傾斜のある在宅シミュレーション棟が当院にはあります。
リハビリテーションで200件/月以上、家族指導で10/月件以上使用し、退院後の生活に近い状態でリハビリテーションを実施出来ます。
恵まれた退院支援の環境を最大限に活用し、患者さんが自立した生活を獲得できるように取り組んでいます。

訓練室だけで日常生活が見えますか?

日常生活に応じた十分な量と質のリハビリテーション提供

模擬住宅の環境を利用した訓練室での玄関でのくつの脱ぎ履き。洗面台での洗面・整容練習。トイレ・入浴時の身体の動かし方や料理の練習。公共交通の利用・自転車の練習など、日常生活に応じた十分な量と質のリハビリテーションを提供します。

リハビリテーション内容

1日の主なスケジュール

入院生活のすべては、日常生活動作(例:寝る、食べる、歩く)等を実践するリハビリテーションの一部につながっています。そのため病棟では患者さんの身体の状態を個別に検討し、その動作能力を引き出せるように訓練を進めていきます。

朝・夕の生活で必要な着替えを行う、トイレに行く、食事をして歯磨きを行うなど生活時間でできることを増やすため適応になる方には朝7:30からモーニングリハビリテーション、夕方17:00からイブニングリハビリテーションを行っています。

6:00起床
7:00モーニングリハビリテーション
更衣 整容 食事 トイレ
8:00
9:00リハビリテーション
検査
入浴
10:00
11:00
12:00昼食
食事訓練
13:00
14:00リハビリテーション
検査
入浴
15:00
16:00
17:00イブニングリハビリテーション
更衣 整容 食事 トイレ
18:00
19:00就寝準備
20:00
21:00就寝

安心・安全に座れる車椅子の取り組み

入院生活において適切な離床、趣味活動の参加は「その人らしさ」です。
当院では、院内レンタルの車椅子を活用し、患者さんに適合した車椅子を選定しています。
リハビリテーション・看護・介護で日ごろの姿勢観察の共有、座面の高さ、背張り、フットレストなどを調整して最適な安心・安全な車椅子座位の獲得に取り組んでいます。
姿勢崩れや車椅子座位の調整で難渋した場合は、業者に相談をしながら検討することも可能です。定期的に勉強会を業者と開催し、車椅子調整の知識も習得しています。

装具療法の取り組み

リハビリテーションを実施するにあたり、「根拠のあるリハビリテーション」「成果のでるリハビリテーション」は一番重要であると思います。当院は脳血管患者さんに対して、脳卒中ガイドラインで推奨されている装具療法のアプローチを積極的に行っています。

長下肢装具を使用しての早期歩行訓練を実施し、患者さんがたくさん歩いて、日常生活動作の再獲得を目指しています。

お問い合わせ

当院についてや入院方法など詳細をご希望の場合は、以下からお気軽にお問い合わせください。

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(受付時間:月~土9:00~17:00)

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